交換留学生へのインタビュー(ドイツ ハンブルク大学)
大阪市立大学とドイツのハンブルグ大学との大学間交流協定に基づき、ハンブルグ大学日本学科3年生の3人の学生が4月に来日しました。大阪市立大学では、ドイツで半年間学んできた日本語の更なるブラッシュアップに励む予定です。日本での生活にも慣れ、少し落ち着いてきた3人に大阪市立大学での学生生活についてインタビューしてみました。
左から:リサ?リスマンさん、
デニス?ハゲルスタインさん、
シモネ?マインエッケさん
―みなさんは東日本大震災が起こってから間もない4月上旬に来日しましたが、予定どおり来日することに不安はなかったですか?
シモネ:家族と大学の先生と相談しました。地震発生後しばらくしてから大阪は安全だと明確になり、安心して来日しました。
リサ:地震発生当初、ハンブルク大学側からは渡航を控えるように言われていましたが、2,3週間後には大学側からも渡航の許可がおりました。
―日本に来るのは今回が初めてですか? 大阪を選んだ理由は?
デニス:今回で3回目です。これまで2回日本を旅行し、大阪と大阪弁が気に入ったので大阪に決めました。 (”ほんま” “めっちゃ” “おもろい”など、3人とも大阪弁を上手に使っています-編)
リサ:私は今回が初めてです。大阪市とハンブルグ市が姉妹都市なので、街の雰囲気が似ているだろうと思って決めました。
―大阪市立大学での学生生活はどうですか?
デニス:大学のラグビー部のメンバーになりました。歓迎パーティーのバーベキューでたくさんの人が声を掛けてきてくれて、友達が大勢できました。
シモネ:皆、来日前からハンブルグ大学のドイツ語サマープログラムに参加した大阪市立大学の学生の友達がいました。その中の一人が初日に空港に迎えにきてくれ、とてもよくしてくれました。その他にも観光に連れていってくれたり、いろいろな人を紹介してくれたりしました。 リサ: 来日2週間目に好きな日本のバンドのライブに行き、沢山の友達ができました。彼らとは今でもよく会っています。
―どんな授業を受けていますか?
全員:日本語の文法、読解、プレゼンテーションや近代日本の授業を受けています。
―留学生寮の生活はいかがですか?
デニス: 部屋が思ったより大きく、なかなかいいです。各部屋にお風呂?トイレがついており、台所が共同なのでそこでほかの学生と出会い友達になれます。さらに、寮の近くにいいバーがあり、みんなでよくでかけます。
全員:学生寮のルールはちょっと厳しいですけど!
―日本にきてから一番驚いたことは何ですか?
リサ: 飛行機に乗ったとき、マスクをしていた人がたくさんいてびっくりしました。
シモネ: 到着の翌朝、8時のラシューアワ時に時差ぼけで大きいスーツケースを持って大阪駅経由で留学生寮に行ったとき。満員電車にびっくりしました。
―将来の留学生へのアドバイスをお願いします。
デニス:クラブに参加したり積極的に出かけたり人と会うことが大事だと思います。クラブは特に友達をつくるには最適です。
シモネ:日本に来る前に留学経験者と話すことをお勧めします。彼らからはいっぱい役に立つ情報をもらいました。どこに行けばよいか、そしてそこで何を期待できるかなど。また、日本に来てからは外に出て行っていろんな人と知り合いになることが大事です。こちらから声を掛けると誰でも親切にいろいろなことを説明してくれます。大阪の周りにもいっぱいいいところがあるし。
インタビューの最後に3人は、来日直後からこれまでお世話になった先生方や同級生に対して感謝の気持ちを述べました。実は、その恩返しの気持ちを込めて、少しでも日本人学生がドイツ語の実践練習ができるように3人とも大学のドイツ語会話講座に参加しています。交換留学プログラムが生んだ新たな一面、まさに「交流」です。