理?杉﨑特任講師らの論文が2019 PCCP HOT Articlesに選出
大学院理学研究科の杉﨑 研司特任講師、佐藤 和信教授、工位 武治特任教授らの研究チームが2019年7月4日に発表した論文「Quantum chemistry on quantum computers: Quantum simulations of the time evolution of wave functions under the S2 operator and determination of the spin quantum number S」がPhysical Chemistry Chemical Physics誌の2019 PCCP HOT Articlesに選ばれ、2019年10月末まで無料でアクセスできるようになりました。なお、本論文はOpen Access paperに帰属されていますので、期限以降も無料でダウンロードできます。
論文はこちらのURLからご覧いただけます。
http://xlink.rsc.org/?doi=10.1039/C9CP02546D
本研究について
本研究では、量子コンピュータを用いて分子の量子化学計算を行ったときに、量子計算が正しく実行され、求めようと思っていた電子状態が計算で得られたかを簡単に検証することができる新しい量子アルゴリズムの開発に成功しました。
本研究成果により、酵素タンパク質の化学反応解析や、単分子メモリ※デバイスに適した分子の理論設計など、実際の化学研究に量子コンピュータを役立てるための道筋が初めて示されました。
※単分子メモリ:分子1個に情報を記録することにより、1ミリ平方あたり1Tビット(T:テラ、10の12乗)を超す超高密度メモリを実現する記憶素子。
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