大阪では昨年、6月18日の大阪府北部の地震や、9月4日の台風21号通過によって、地震災害?風水害が生じ、多くの家屋が破損しました。避難所で不安なひとときを過ごされた方も多いかと思います。大災害に至らなかったものの、いまだに大阪の街並みの中に、ブルーシートのかかった屋根が点在していて、修復は進んでいないようです。
台風21号から1年が過ぎようとする「防災の日」にあたり、災害に対する防災用品?備蓄?住まいの点検を行う、非常時に家族や近隣の方々とどのように連絡を取り合うかを話し合う機会を持ってはいかがでしょうか。日常からの備えや家族?ご近所との話し合いが、いざと言う時の強い支えになります。この「防災の日」を良い機会としてください。
都市防災教育研究センター
所長 三田村 宗樹
防災講座のご案内
本学では、2019年9月5日(木)から4回にわたり防災講座「災害時の弱者?福祉?健康を考える」を大阪市立大学 文化交流センター(大阪駅前第2ビル 6階)において開催します。災害時の周辺環境の変化に伴って、高齢者?子ども?障がい者?外国人?妊産婦などの人々は大きな影響を受けます。健常者でも災害後の生活での健康管理は重要な観点です。この講座では、災害弱者?健康面の問題に視点をあてるとともに日頃からのつながりについて考えます。
(講座の難易度の目安)
★一般市民向け 入門講座等
★★一般市民向け 初級講座等
開催日時 | タイトル | 講師 | 申し込み |
2019年9月5日(木) 18:30~20:00
|
もしも災害が起こったら―子ども(病児?障がい児を含む)を守るために大人ができること、子ども自身ができること―
日本は、台風や地震などの自然災害が発生しやすい国と言われています。もしも災害が起こったら、子ども(病児や障がい児を含む)を守るためにどのように行動すればよいのでしょうか。大人ができること、子ども自身ができることを一緒に考えてみましょう。
|
大阪市立大学大学院 看護学研究科 教授/都市防災教育研究センター 兼任研究員
平谷 優子?横山 美江
|
9月5日(木)締切
|
2019年9月12日(木) 18:30~20:00
|
災害を乗り越えるための“つながり”
災害発生時にまず必要となるものは、日頃からのつながりを基盤とした、人と人との「支え合い」です。本講座では、平時から顔のみえる関係をいかに構築しておくかなど、地域防災力における地域の「つながり」について考えます。
|
大阪市立大学大学院 生活科学研究科 准教授/ 都市防災教育研究センター 兼任研究員
野村 恭代
|
9月12日(木)締切
|
2019年9月19日(木) 18:30~20:00
|
災害時要援護者としての外国籍住民支援と災害福祉への課題
近年、東アジア各都市で、越境的な人口移動が加速化しています。本講座では、「災害時要援護者」として外国籍住民を捉え、国内外の事例を紹介しながら、多文化共生と支援の課題について考えます。
|
大阪市立大学 都市研究プラザ 教授/ 都市防災教育研究センター 兼任研究員
全 泓奎
|
9月19日(木)締切
|
2019年9月26日(木) 18:30~20:00
|
災害時の避難に必要な体力-自助?共助の観点から―
阪神?淡路大震災で命を守ることのできた人の98%は自助?共助によるものであり、一方、東日本大震災での死者は6割が60歳以上の高齢者でした。ここでは、これらの背景から災害時の避難に必要な体力について考えます。
|
大阪市立大学 都市健康?スポーツ研究センター 講師/ 都市防災教育研究センター 兼任研究員
今井 大喜
|
9月26日(木)締切
|